製品開発・知的財産

製品開発・知的財産の両輪でオンリーワン・ナンバーワンを創出

マックスは、徹底した現場主義のもとユーザーニーズと技術シーズを融合し、設計者が製品コンセプト立案から実用化までのストーリーを描くことで、数多くのオンリーワン製品を創出してきました。また知的財産部門では、製品のセールスポイントを実現する発明技術の知的財産権を獲得し、競合他社がそのセールスポイントを実施できないように強い特許網を構築することにより、ナンバーワン製品としての地位を維持しています。

開発・知的財産の両輪で製品化を推進

企画・コンセプト立案 製品設計力 開発支援 企画・コンセプト立案 製品設計力 開発支援

鉄筋結束機「ツインタイア」の事例

マックスは1993年、世界初の充電式鉄筋結束機を発売し、現場の声を聞きながら改良を重ねることで市場拡大を図ってきました。2017年には、2本のワイヤを同時に送り出し、よりスピーディで強力な結束を可能にした「ツインタイア」を発売することで、世界市場におけるオンリーワン・ナンバーワンの地位を確立しています。

製品開発の方向性

マックスは、機械設計・電気電子・ソフトウエア設計の技術者を有しています。機械設計では3D設計による構造解析/動的解析の強化、電気電子・ソフトウエア設計では磁気解析や高速信号処理などメカトロ制御の強化を図るとともに、IoT技術を用いたソリューション開発に注力しています。
また、3D金属・プラスチック造形、CAM加工など試作加工設備の拡充を図るとともに、無響室・大型環境試験室・最新計測実験装置を導入するなど、研究設計作業の合理化を進めることにより、設計開発効率の向上を図っています。
製品開発の方向性として、①新事業の確立・事業拡大につなげる新製品の創出、②既存製品の競争力強化による事業ボリュームの拡大、③製品開発プロセス上流で設計品質を高め製品開発プロセス全体のリードタイムを短縮する、の3点を掲げており、2020年度の研究開発費は31億円、R&D比率は4.9%となっています。

製品開発はチームで推進します。
金属3Dプリンタや3Dスキャナ等、最先端の試作/計測器を導入
性能評価には解析技術を活用

新製品の製品開発プロセス

マックスは、お客様や環境に対する安全性の高い製品の提供に向けて、ISO 9001・ISO 14001に基づいた独自の基準のもとで設計管理を行っています。また、製品試験に関しては、CE、EN、ISO、JIS等の規格変更や市場情報に基づいた独自基準のもと、環境試験、騒音振動試験、電波障害試験、材料強度試験、落下試験、使用環境下における絶縁試験、温度上昇テスト等を実施しています。

社会課題の解決に向けた製品開発(環境保全)

マックスは、RoHS指令を超える含有禁止物質に関する規定をはじめ、リサイクル・省資源・省エネルギー等の独自基準に基づいた製品アセスメントを実施しています。2019年度からは、SDGs(持続可能な開発目標)の視点を取り入れた目標を設定しています。

社会課題の解決に向けた製品開発(労働人口の減少)

マックスは、先進国における労働人口の減少などの社会課題解決に向けて、省力化・自動化・ロボット化などの技術開発を加速させるため、独自技術の開発に加え、大学や外部機関とのオープンイノベーションも推進しています。2020年は、腰を曲げることなく立ったまま使用できる鉄筋結束機「ツインタイア ウォーカーモデル」を発売しました。人体モデル解析によって体への負担を数値化するなど、労働環境の改善や作業の効率化に貢献する製品開発を行っています。

知的財産の保護

マックスのオンリーワン・ナンバーワン製品としての地位を確立するために、知的財産の保護を重点課題として取り組んでいます。
当社では、世界各国の法制度を把握するとともに、弁理士・弁護士と協働して各国に合致した強い権利化を図っています。さらに、模倣品や権利侵害品のモニタリングも行い、各国の弁理士・弁護士と協働してマックスの知的財産を保護する活動をしています。